「ナパ・バレー」は、だれもがしるアメリカワインの名産地。そんなナパ・バレーに匹敵する、〝中国〟の銘醸地が「寧夏（ねいか）」。西北地区に位置し、さっこん世界中から注目をあつめています。
なかでも《ル・シズィエム・エレマン》はとりわけ秀逸なワイン。今回は記念すべきファースト・ヴィンテージ《氣候〝クリマ〟 2018》を抜栓します。品種は「マルセラン」100%。カベルネ・ソーヴィニヨンとグルナッシュの交配で、エレガントな酸と凝縮感ある果実味をかねそなえます。色は濃厚で深みのある、赤むらさき。腐葉土や枯れ葉など、香りからは熟成したブルゴーニュを彷彿とさせます。ところがくちにふくむと、若さみなぎるエネルギッシュな味わい。溌剌としたジューシーな果実味で、黒糖のような濃厚かつ上品な甘みがひろがります。「北京ダック」の甘辛ミソとは、予想をうわまわる相性の良さ。こうばしい鶏皮が、いっそう風味ゆたかにいただけます。
中国のワイン生産量は世界第11位。意外と多くありますが、日本での流通量はごくわずか。中華レストランでさえ、中国のお酒は紹興酒ほぼ一択という現状です。ちかい将来、日本の中華レストランに中国産のワインがオンリストされることを願っています🍷✨
