一般的に「赤ワインと生卵」は相性がわるく、「赤ワインと生肉」は相性がよいとされています。ところが、「赤ワイン×生卵×生肉」の組み合わせは、驚くほどおいしさが増すから不思議です。
おなじように「AとBの相性はわるく、AとCの相性はよいが、AとBとCを同時に食べるとなぜかおいしくなる」という組み合わせは数多くあります。「A赤ワイン、Bシーフード、Cトマト」や「Aビール、Bチョコレート、Cナッツ」などがその一例です。
ユッケには、エレガントで繊細な味わいが特徴の《シャンソン／ボーヌ・プルミエクリュ クロ・デ・ムーシュ 1992》をあわせてみました。熟した赤い果実味とほどよい酸味が舌のうえで踊り、ユッケの風味をやさしくまろやかに包み込んでくれます。
常識にとらわれず、さまざまな食材とワインとの組み合わせを試してみることは、食の楽しみを広げるだけでなく、自分自身の感性を磨くことにもつながります。食材とワインの相性については個人差があるため、すべての人がおなじように感じるとは限りませんが、「A✕B✕C＝意外なおいしさ」という体験をもっていらっしゃる方は、ぜひご教示くださいね🍷🥚🥩
