食べおえた折り箱の隅に、ぽつんと残されたエビのしっぽ。よくある光景ですが、じつにもったいない。エビのしっぽは食物繊維やカルシウムなど、栄養を豊富に含んでいるからです。
そんなエビの鮨に、《ペリエ・ジュエ》を合わせます。料理とワインの色を一致させる「ペアリングの法則」にしたがうと、エビにはロゼ。今回抜栓の《グラン・ブリュット》は白でありながら、ロゼのようなベリー香と複雑味を呈します。とくに濃厚な旨味のボイルエビと相性がよく、さらに凝縮感あるしっぽにも好相性。また《ブラゾン・ロゼ》は、とても淡いサーモンピンクが示すとおり、すっきりとした、白に近いロゼ・シャンパーニュ。生ボタンエビの濃厚な甘味、さらにはしっぽが放つさわやかな潮の香りを引き立ててくれます。
しっぽに含まれる栄養素のなかでも、抗酸化作用のある「アスタキサンチン」はアンチエイジング効果のある天然色素。くわえて、筋疲労や筋損傷を抑制してくれるので、運動パフォーマンスの向上と筋肉痛の軽減につながります。〝トレーニー〟であるわたしにとっては、とてもありがたい鮨ダネです🦐✨