「サーモン鮨といぶりがっこのタルタル」、「キムチとブルーチーズ」など、好相性の意外な組み合わせを探すのはじつに楽しいもの
「牛とシーフード」の創作鮨〝山海手巻き〟も心くすぐる逸品です。なかでも、黒毛和牛といくら、ほたて、かには融合傑作。鮨といえば、やはり魚が主役。それをわきまえているかのごとく、黒毛和牛が完全に〝黒子〟と化しているのです。とろける脂は、まるでシャリと魚をつなぐ触媒のよう。さらにビロードのような滑らかさの《ミシェル・コラン・ドレジェ／シャサーニュ・モンラッシェ1995》と合わせると、それが潤滑剤のように鮨の一体感を高めてくれるのです。また、いまなお〝青さ〟を感じさせる《マランジュ・プルミエクリュ〝ラ・フシエール〟1995》は、その青味がワサビのようなアクセントとなり、鮨ダネを引き立ててくれます。
料理のあらたなジャンルとして注目を集める、イノベーティブ・フュージョン。自由な発想から生まれる〝革新的融合〟が、鮨の世界にも確実に広がっています✨
