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私の超オススメワインをご紹介します🥂🍷✨

ピノ・ムニエの魅力を探る

ピノ・ムニエは、シャンパーニュ地方全域で栽培される、独自の魅力を持つぶどう品種です。その名前はフランス語で「粉屋」を意味し、葉に付く白い粉状のものに由来します。この品種は、シャルドネピノ・ノワールと共にブレンドされることが多く、その存在感を控えめにすることが一般的です。

 

ところが、特定の地域ではこの品種が主役として輝きを放つことがあります。その一例がヴァレドラマルヌ地区です。この地区では、ピノ・ムニエを巧みに引き立てる名手が多く、通常のブレンドでは味わえない独特の個性を楽しむことができます。たとえば、H. Blin et Coの「アンリ・グラン・ブリュット」。この漆黒のボトルは美しく厳かなオーラを放ち、まるできらびやかな宝石が散りばめられたかのような立体的な「H」のロゴデザインが特徴です。その香りと味わいは驚くほど一致し、パッションフルーツやライチ、マンゴスチンなどの南国のトロピカルフルーツを思わせる甘酸っぱい風味が広がります。一方、余韻はやさしくすーっとフェードアウトしていく上品さをあわせ持ち、バランスが見事です。

 

また、ドイツではピノ・ムニエは「ミュラーレーベ」という品種名で呼ばれ、赤ワインの主要品種の一つとして栽培されています。これはピノ・ムニエの多様性と柔軟性を示す好例であり、異なる地域でその特性がどのように引き出されているかを理解することができます。

 

産地や造り手の技量によって、さまざまな「顔」を見せるピノ・ムニエ。ヴァレドラマルヌ地区の世界に一歩踏み込んで、その多様性と奥深い魅力をご堪能ください🥂✨