未知なるマリアージュの世界へようこそ!

私の超オススメワインをご紹介します🥂🍷✨

ファーストラベルに勝るとも劣らないセカンドラベル

官能的なアロマ、このうえないエレガンス。《パヴィヨン・ルージュ》はだれもがみとめる秀逸ボルドー。いわずもがな、メドック格付け第一級「シャトー・マルゴー」のセカンドラベルです。セカンドラベルとは、シャトーのフラッグシップであるファーストラベルに、品質上およばなかったぶどうで造られるワイン。しかし極上の畑から収穫され、超一流の醸造チームがてがけているという点で、他のボルドーワインとは一線を画す存在です。

 

なかでも今回抜栓の《1992》は、とりわけ感動的なヴィンテージ。悪天候の年であったにもかかわらず、メゾンをも予想しなかったすばらしい熟成味をみせます。すこし枯れたレンガ色に、なめし皮、たばこ、カカオに腐葉土の香り。そしてあまやかな樽香とローズ系のアロマが、どこか、優雅にふるまうマダムを彷彿とさせます。口にせずとも伝わる、円熟感。味わいもじつにエレガントです。ビロードのようになめらかなタンニンと、うすはりガラスのように繊細な酸。果実味は一切のむだがそぎ落され、極めて洗練された甘みに感じられます。合わせる料理は「オマールとトリュフ」。オマールの凝縮感ある旨味を、シルクのベールで包み込むように引き立て、トリュフとワイン自身の芳醇な香りで、至福の余韻をもたらしてくれるのです。

 

シャトー・マルゴーは1997年以降、ファースト、セカンドにくわえ、サードラベルまでリリースする意欲的な生産者。サードラベルの存在で、セカンドラベルに使用されるぶどうの選果が、より厳しくなっていることは想像にかたくありません。ファーストラベルに勝るとも劣らない、シャトー・マルゴーのセカン「パヴィヨン・ルージュ」。機会があれば、ぜひお試しくださいね🏰✨

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