「熟成」とは、ワインの香りや味にあらたな価値をもたらすこと。一般的に赤ワインは、空気にふれるとまろやかになります。
そんな「熟成」に効果的なのが、ボウルの大きなワイングラスの活用。ワインをひらかせる〝デキャンタージュ〟のはたらきをするからです。あらためて《フィリップシェロン/シャンボールミュジニー〝レ・キュラント・ウーブレ〟2015》でそのことを再認識できました。小ぶりのグラスにそそぐと、香りはほとんど立たず、味わいはかたい。同時比較の《〝クロ・ド・ロルム〟2015》とは対照的です。ところが、大ぶりのブルゴーニュグラスにそそぎなおすと一変。あまやかな香りがあふれ、クランベリーのコンフィチュールのような甘みあるワインに変貌をとげました。
ワインの〝時計の針〟がすすむ、大きなグラス。まだ〝飲み頃〟を迎えていないワインは、ポテンシャルが開花する可能性があります。ぜひ、一度おためしくださいね🕰✨