未知なるマリアージュの世界へようこそ!

私の超オススメワインをご紹介します🥂🍷✨

垂直テイスティングのすすめ

「垂直テイスティング」とは、おなじワインの異なるヴィンテージを比較する飲み方。ヴィンテージの特徴だけでなく、ボトルごとの個体差も体感できるのが魅力です。

たとえば、ボルドーはカントメルルの《2012》と《2015》。2012年はタンニンが非常になめからで、シルクのような舌ざわり。円熟という表現がぴったりなエレガントな一本です。ただ天候不順の影響か、心なしか〝2012年〟にしては熟成が進みすぎている印象。対して、グランヴィンテージと称される2015年。タンニンはいまだ潤沢で、質感も荒々しさが否めません。ぶどうの質の高さを体現しているかのような、傑作です。

経年差わずか3年でも、その熟成具合はおどろくほどの大差。しかし両者には共通点もあります。それは〝熟成ブルゴーニュ〟を彷彿とさせる風味。《2012》は抜栓直後から、熟成ブルゴーニュ特有の乳酸発酵香とピノ・ノワールのようなエレガントな熟成味。一方《2015》も、時間経過とともに丸みを帯び、しなやかで優しさに包まれた味へと進化するのです。そんな《カントメルル》なら〝ブルゴーニュグラス〟で楽しみたい。

一般的に「垂直テイスティング」では、おなじ形状のグラスを用いるのが望ましいとされます。わたしは、はじめの一杯をおなじグラスでテイスティング。各ヴィンテージを堪能したのち、それぞれのポテンシャルがもっとも開花するであろうグラスに変え、味わいの変化を楽しんでいます✨

f:id:hrm628:20220620041123j:image