ロゼ・シャンパーニュではないにもかかわらず、透明ボトルを採用するエティエンヌ・ルフェーヴル。それだけで、生産者の並々ならぬこだわりと自信を感じます。
多くのシャンパーニュメゾンは、光による劣化を防ぐために、ダークグリーンかダークブラウンのボトルを採用します。ただし、鮮やかな色合いを強調するために、ロゼ・シャンパーニュだけは、透明ボトルを採用する生産者はいます。
通常シャンパーニュで用いられるぶどうの品種は、三種類。シャルドネとピノ・ノワールとピノ・ムニエです。なかでもピノ・ノワール100%でつくられるシャンパーニュのことを「ブラン・ド・ノワール」といい、今夜抜栓したのは、「エティエンヌ・ルフェーヴル グラン・クリュ」の「ブラン・ド・ノワール」です。
興味ぶかいのは、果皮を使わずにつくられる「ブラン・ド・ノワール」でありながら、きわめて独特な淡いライトレモンカラーを輝き放っている点です。
大胆に透明ボトルを選択することで、「ブラン・ド・ノワール」の美しい色合いを際立たせるのが「エティエンヌ・ルフェーヴル」のすごさ。生産者の意図を正しく読みとる力を育てれば、シャンパーニュの楽しみ方はもっと広がるにちがいありません。透明ボトルから注がれた美しくも淡いライトレモンカラーの輝きが、造り手のシャンパーニュに対する深い愛情と情熱を伝えてくれています🥂✨