ミキモトの非売品のシャンパーニュは、バックエチケットに〝暗号〟が記載されています。たとえば、「UXCA」の表記は2018年秋に、「UXCN」は 2019年秋に輸入しリリースされたモノです。どちらも４年、５年は楽しめますが、双方を比べると、たった１年の経年差ですが、香りや味わいは雲泥の差。「UXCA」のほうがはるかにこなれた熟成感を感じ、香ばしいのです。
真珠の形成過程は、貝の体内で異物が外套膜（がいとうまく）によって覆われ、カルシウムとタンパク質の層が重なり合うことによって行われます。この自然の驚異が、時間をかけて繊細な輝きを育んでいくのです。
真珠のように、このシャンパーニュもまた時間と手間をかけてつくられる芸術品。海が育む真珠と、土が育むシャンパーニュの共通点は、自然の力と人の手によって生み出される美の〝協奏〟といえるでしょう。時間をかけてその価値が増す真珠と同様に、シャンパーニュもまた瓶内澱熟成によって、よりいっそうの深みと複雑さが増していくものだからです。
食前、食中、食後と、シチュエーションを選ばずいつでも楽しむことのできるのがシャンパーニュの魅力です。グラスに注がれた、ミキモトシャンパーニュの立ち昇る泡立ちは優雅で気品に満ちあふれています。深い黄金色は、まるで真珠の光沢を液体にしたかのよう。シャルドネ特有のミネラル感や豊かな酸味はガトーショコラやベリー系のケーキなどとの相性も抜群です。毎年6月1日は、真珠の日。わたしも毎年この日は外に出かけ、真珠もシャンパーニュも楽しむようにしています♪✨
