未知なるマリアージュの世界へようこそ!

私の超オススメワインをご紹介します🥂🍷✨

知られざる「レ・ロンジェロワ」という畑

ブルゴーニュといえば、白はシャルドネ、赤はピノ・ノワール種。これら単一品種のワインで、とくに重要となるのが「村」です。およそ50の村々に固有のテロワール(気候、地形、地質)があり、それがワインの個性を形づくっているからです。


コート・ド・ニュイ地区の最北に位置し、冷涼感とフレッシュ感が特徴の赤ワインを生み出すのが「マルサネ」村。なかでも、わたしのお気に入りの畑が≪レ・ロンジュロワ≫ 。レ・ロンジェロワ畑の最大の特徴は、バトニアンのプレモー石灰岩という地質で、繊細なミネラルと複雑味を付与します。「ロマネコンティ」や「ラ・ターシュ」といった傑作ワインもこの土壌から生まれるのです。


おすすめは≪ドメーヌ・コワイヨ≫ のレ・ロンジュロワ。ストイックなまでに、ぶどうの〝完熟〟にこだわるクリストフが3代目当主を務めます。房(ふさ)単位でぶどうの成熟具合を把握し、絶対に完熟した果実しか収穫・醸造しないという徹底ぶり。その証に、どのヴィンテージも、マルサネらしい冷涼感と、凝縮感ある力づよい果実味がみごとに調和しています。「シャトーブリアン」と合せると、濃厚な赤身の旨みと品ある脂のコクが増幅し、炭火の芳ばしさとトリュフの芳香が交差します。


「マルサネ」は、赤ワインの銘醸地であるコート・ド・ニュイ地区で、グラン・クリュ(特級畑)もプルミエ・クリュ(第1級畑)も有さない唯一の村。レ・ロンジュロワを含む14の畑を、プルミエ・クリュとして申請中ですが、15年以上たったいまでも承認に至っていないのが現状です。「格付け」がひとつの指標になることは確かですが、それにとらわれず、自分の五感で〝おいしい〟と思う「畑」を発掘することこそ、ワインの楽しさであり、マリアージュの世界を広げることにも繋がるのです🍷🍴✨

 

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