魚に非(あら)ずと書いて〝鯡(にしん)〟。江戸時代、北海道の松前藩で米に代わる財源として、重宝されていた魚です。いまでも北海道を代表する鮨ダネ。鯵(あじ)と鰯(いわし)を足したような味わいで、旬の冬はトロのような脂の甘みが増してさらに美味です。
そんな旬のにしんに合わせるシャンパーニュが《ガティノワ》。アイ村のピノ・ノワールを主体とし、青魚特有の旨味に負けない厚みとコク、脂の甘みを引き立てるエレガンスと繊細さを兼ねそなえます。なかでも〝コトー・シャンプノワ〟の赤ワインをブレンドした《ブリュット・ロゼ》が、絶妙な複雑味と苦味でにしんには最適です。そして、おなじくニシン科の旨い魚といえば「コハダ」。《ブリュット・レゼルヴ》がよく合います。厚みと奥ゆきある味わいで、酢〆された芳醇なコハダを包み込んでくれるからです。
格別にうまい、冬のにしん。惜しむらくは、鮨でいただける機会はそう多くないということ。足が早いうえ、小骨が非常に多く仕込みにたいへん手間のかかる鮨ダネ。遭遇された際には、ぜひお試しいただいきたい一貫です🍣🥂✨