各国料理に使用される「スパイス」。その数500種ともいわれています。個性ゆたかな風味で、料理の独自性を高めます。
中国を代表する「五香粉(ウーシャンフェン)」もそのひとつ。八角、シナモン、陳皮(みかんの皮)など、5~6種類がブレンドされたミックス・スパイス。店ごとに個性があるものの、独特の〝甘くエキゾチック〟な風味が特徴です。
そんな五香粉をつかった「エビの上海炒め」に《ベルナール・セルヴォー/ブルゴーニュ1998》を合わせます。23年の歳月で、色・香りには豊かな熟成感。対して、経年を疑うほどの力づよい味わい。いまだしっかりと、酸とタンニンが主張します。複雑な熟成香と、エキゾチックな五香粉。その相性は言うにおよばず、スパイスで旨味の増したエビともみごとに調和する一本です。
調理で必須の「スパイス」。料理に不可欠な「ワイン」。主を引き立てるという意味では、〝非て似なるもの〟なのかもしれません🍷