日本を訪れる外国人が、その奥深い文化を存分に味わえる場所といえば、やはり鮨屋でしょう。なかでも、わたしが一押しする鮨ダネが鯵（あじ）です。「味」が語源とされるこの魚はクセがなく、ほんのり脂がのっており、一年を通して獲れる魚として、日本では知られています。
とくに、鮨屋で提供される鯵の鮮度は抜群。はじめての来日者でも安心して楽しめる味です。その鯵を楽しむ方法として「鯵の姿造り」があります。これは、鯵の身を繊細にさばいたあと、尾や頭と並べて、魚の生前の姿を模して盛りつける技法です。この姿造りは、鯵の美しさと鮨職人の技術を同時に目でも楽しむことができる〝芸術品〟といえるでしょう。
鯵のにぎりを堪能したあとには、そのおいしさを再確認するために、残された中骨を使って「骨せんべい」を大将にリクエストすることをおすすめします。鯵を文字通り骨まで楽しむという、日本の食文化の奥深さを体感できるからです。
さらに、この鯵の料理をより際立たせるためには、シャンパーニュのマリアージュが欠かせません。「ティエノ・クラシック ブリュット」は、鯵の握りの繊細な風味を引き立ててくれる一方、上品な苦味と熟成感あふれる「ティエノ ブリュット ヴィンテージ 2009」は、サクッとした骨せんべいとの相性は抜群です。
鯵を楽しむことで、日本の鮨文化の魅力の一端を感じることができます。日本を訪れた際には、ぜひこの美食の組み合わせをお試しくださいね🥂✨
